『言語化力』を読んで。僕も言葉の力を信じたい。

読書録

2011年3月11日、東日本一帯を大きな地震が襲った。岩手県の沿岸にすむ彼女も、避難所生活を余儀なくされた。避難所に入って十日ほどが経った頃らしい。小さい頃から民謡が近くにあった彼女は、避難所の人々の前で三味線を弾きながら歌ったのだという。

僕が旅行先で仲良くなった、岩手県に住む女の子の話だ。

創造するだけでも汗が出てくる。すごい行動力だ。

多くの人が聞いてくれる中で、一人だけ後ろを向いたままのおじいさんがいたらしい。あとでわかったことで、そのおじいさんは耳が聞こえないというのだ。彼女はその時、音楽が万能のツールではないと感じたらしい。

言葉にも同じことが言えるかもしれない。言葉で伝えることには限界があるかもしれない。それでも僕は言葉の力を信じたい。

このように趣味レベルではあるが文章を書くものとして、そして人前で「口」を使って仕事をする塾講師、そしてスポーツの指導者として。

この本を読もうと思ったきっかけ

Facebookを見ていると、小中学校の同級生がこの『言語化力』のレビューをあげていた。その表紙のシンプルさとタイトルに、日頃から言葉を大事にしたいと考えている僕の目がとまった。

人に薦められた本はとりあえず読んでみる。僕はまたもその場でAmazonのサイトに飛び、『言語化力』を購入した。

どうして本を読むか

言葉のセンスは特定の人が生まれ持った特別な能力なのか?いいや、そんなことはない。

著者の三浦崇宏さんに言わせれば、「センスの正体は経験と価値判断の蓄積」だ。良い文章を読んだことのない人は何が良い文章なのかわからない。

とにかくたくさんの言葉、文章に触れて、自分のセンスを磨くことが大切なのだ。
僕は本を読むことの意義の一つはここにあると思っている。

良い言葉にたくさん出会うために、たくさんの本を読む。段々と自分の中に良い言葉、文が蓄積されていくと、スラスラ文章が書けるようになる。

そして、自分が伝えたいことを伝えることのできる確率が上がっていく。

言葉の恐ろしさ

言葉は非常に便利なものだ。言葉があるから人はコミュニケーションをとることができるし、世の中もここまで発展した。

だが、使い方を間違えると時にナイフよりも鋭い凶器になってしまう。文字通り、言葉を使って人を殺すこともそう難しくはない。

言葉にした時点で、それはもうその人の頭の中で考えていた段階から大きく飛躍し、世の中に大小程度はあれど影響を与えてしまっている。

だから言葉を発する時には細心の注意が必要だ。

僕はこの事の重大さに気付く前には狂気ともいえる言葉を平気で発していた。今でもそういう時があるかもしれない。また反対に、言葉を恐れるがゆえに自分が言いたいことを言えずに失敗することも多い。

取り扱いが極めて難しいからこそ、慎重に向き合う必要があるのだ。

三浦崇宏氏は本の中で芥川龍之介の言葉を引用した。
人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのは馬鹿らしい。しかし、重大に扱わねば危険である。

言葉で自分を盛り立てる

これは最近読んだ『青年社長』の主人公ワタミ社長渡邉美樹さんも同じ。言葉で自分の進むべき道の指針を作り、自分の尻を叩く。

想いは言葉にして、行動にして初めて現実世界のものとなる。言葉にしないと何も始まらない。

そういえば、僕が高校三年生、受験勉強を始めたばかりの頃、あれは古文の授業だっただろうか。
先生が冗談っぽく「お前どこの大学行きたいんだ?」と聞いてきた。

クラスのみんながいる前だったが、僕は「早稲田の教育です」と答え、耳が熱くなったのを今でも覚えている。

その時には偏差値は50代だったが、思えばそこから自分の目標が本物になったような気がする。


しかし、最近は自分の想いを口にすることは少なくなった。もっと自分の言葉に期待して思考を表に出していこう。

最近、ちょうど深夜まで自分達の目標について語れる仲間ができた。もっともっと、思いを言葉にして、それを現実にしていこう。

この本をオススメしたい人

全ての人

誰かの上に立つ人、誰かに何かを教える人、とにかく言葉を使いこなしてなんぼの立場にいる人は読んだ方が良いと思う。

しっかり読めば一日でよめるくらいきれいな文章だ。誰かに、そして自分に影響力を持ちたい人は是非読んでみてほしい。




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