【読書録】『メモの魔力』を読んでメモの魅力に取りつかれた話

読書録

今更ながら、『メモの魔力』を読んだ。
いつ本屋に行ってもランキングコーナーの上位に置いてあった、超人気の本だ。


メモで身に着く力

メモを取ると、いくつかの力が身に着く。
その前に、メモを取る意味を確認しておこう。

通常、メモは備忘録として使われる。僕もずっと、メモとは忘れないためのものという認識だった。

しかし、著者の前田祐二さんからすると、メモの本当の威力は違うところにあるのだという。

もちろん、事実として存在すること(=ファクト)をメモしておくことで、「思い出す」という作業に時間と労力を割く必要がなくなる。

これはとても大切なことだ。しかし、もっとすごい魔力がメモにはあるという。

本の表現を借りると、メモは「知的生産のため」にとるのだ。


ここで、メモを取ることによって身に着く力を紹介しよう。
前田さんは本の中で、メモを取ることによって5つのスキルが身に着くということを言っている。

その5つとはどのようなものなのか?

知的生産性

これは実際にやってみないとわからないらしい。僕もこの『メモの魔力』を読んで、ここ数日メモを取りまくっているが、なんとなくわかる気がする。

目の前のことを文字にしただけなのに、そこから今まで存在しなかったことを連想することができるのだ。

このアイデアに価値があるかどうかは別として、ちょっとしたメモからも新しいものを創造することができるのだ。

情報を素通りしなくなる

とにかくメモを取る。相手の言ったことを一字一句逃さずメモを取る。これは想像よりもずっと疲れることだ。

だが、これをやってみると気づくことがある。

箇条書きにしてメモを取っていた時にどれだけの情報をこぼしていたことか。すべてを逃さずに文字にしようとすると、細部までかなりの情報を文字にすることになる。

せっかく相手が100の情報をくれているのだから、それを自分の主観で70、60にしてしまうのはもったいない。

相手の話をより聞き出せる

自分の話を聞いてメモを一所懸命に捕る姿を見て、気分が悪い人はいないだろう。逆に自分が大事な話をしているのに一切メモを取らない人を見ると、少し疑問に感じてしまうこともある。

他の人には70しか渡していない情報を、聞く姿勢を見せることによって100の情報をもらうことも可能なのだ。

そういった点で、メモを一所懸命にとるというのは有効であり、最終的に自分を助ける。

話の骨組みがわかるようになる

このブログでもそうだが、人に何かを伝えるときにはその一連の話の中に何段階もの抽象度の層(レイヤー)がある。

メモを取るのが上達すると、今目の前で繰り広げられている話がどの層に位置するのかを把握しながら話を聞くことができるのだ。

これは、相手が話を十分に構造化している場合にはもちろん有効であるし、相手の話が行ったり来たりしている場合にも自分が再構築して相手との話をより分かりやすくすることができる。

「自分が話すならこの順番で話す」などと同時に考えることができるようになれば、かなりハイレベルな人材になれるだろう。

言語化能力の向上

メモを書くということは、頭に入ってきた情報を頭の中で言葉にして出力するということだ。瞬時に考えたことや感じたことを言葉にしなければいけない。

中にはなかなか言葉にしがたい感情や感覚もあるかもしれない。そういう言葉しづらいことこそ、言語化できるとぐっと他人と自分を差別化できる。

人が言葉にしづらいことを言葉にできると、それだけで魅力的だ。

そうして、自分だけの言葉をどんどん磨いていくと人の心に刺さる言葉を投げることができるようになる。人に影響力のある言葉を発することができるようになるのだ。

そして、言葉は自分をも動かすことができる
僕はその人の人生はその人が発した言葉、その人が自分自身に投げかけた言葉の集大成だと信じている。そして、その言葉はやはりその人がそれまでの人生で見たり聞いたりした言葉なのだ。

そう考えると、まずは魅力的な言葉のストックをどんどん集め、自分の琴線に触れた感覚に名前を与えることを繰り返すことが大切だと思う。

ファクト → 抽象化 → 転用

①インプットしたファクト(=事実)をもとに
②他に応用できる段階まで抽象化して、
③他の具体に転用する


これが最強のフレームワークだ。『メモの魔力』を読めばわかりやすく説明してあることをここでもう一度長々と書いても仕方がないので、実際に自分で考えてやってみようと思う。

レぺゼン地球

DJ社長で知られるレぺゼン地球が解散するというニュースがネットの一部で話題になった。アンチもたくさんいるが僕はいつかの長篇動画からすごく好印象を持っている。なんで音楽にそこまで興味があるわけではないのに、良いと思うのだろうか?

ファクト レぺゼン地球

レぺゼン地球の動画を見ると応援したくなる。やる気が出る。

レペゼン地球が解散する本当の理由【これが最後の動画です】

抽象化 努力の過程

レぺゼン地球の最後の動画や、僕が好きになったきっかけの動画はとにかく苦労しても進み続ける過程が描かれている。

そしてとにかくポジティブである。僕以外にも多数のファンがついているのは、努力する姿に自分を重ねて、応援したくなるからではないだろうか。

転用 結果ではなく過程

人は結果よりも結果に至るまでの過程に感動し、心を動かされるのではないか。自分や自分のチームをPRするなら努力する過程を隠さずに見せることが大切なのではないか?

【好きなことで、生きていく】『レペゼン地球-DJ社長-』

こんなところだろうか。かなり単純だがこのように、ある事実から要素を抽出して他のことに転用する流れが重要なのだ。

標語を考える

メモを取って、そのページの一番上にそのメモの一番重要なことを一言で書く。題名を付ける。この時に、ずばり内容をコンパクトにインパクトのある言葉で表すことができると言語化力があるといえるだろう。毎回毎回のメモでキャッチコピーを考えるようなイメージだ。

これがうまいと非常に短い言葉でも自分の伝えたいことを相手に伝えることができるようになる。それも短い時間でだ。

抽象化の三類型

What型 言い換え

簡単にいうと、そのものの性質や関係性を他のことに言い換える考え方だ。お笑い芸人のフットボール後藤や千鳥ノブの例え突っ込みはこの力が半端ないんだと思う。(ここでは親しみをこめて敬称略で…)

How型 どんな

物事がどんな性質なのかを考える方法だ。TikTokが流行っている。

TikTok はどんなサービスなんだろう。→ 視覚的に短時間で情報を伝えられる(抽象化) → チームをPRする時にはショートムービーも使っていくといい

※偶然ではあるが最近チームのInstagramでストーリーが稼働している。進化してます!

Why型

ヒット軸で問う「どうして?」

これは上にあげた TikTok の例とほとんど同じかもしれない。どうして○○かを考えて抽象化する。

インサイト軸で問う「本当は何が言いたいか?」

Twitterに新しく「Fleet」という機能が作られた。目的は、24時間で消えるためあまり意味のないこともつぶやきやすくなったという。

インスタのストーリーの影響だろうが、なぜあれだけストーリーは流行っているのか?
仮説ではあるが本当は「気軽に投稿できるから」ではなく、ショートムービーが投稿できるから。なのではないか?

だから あれだけTikTokが流行っているということにもつながるのではないか? スマホでもきれいな動画が撮影できるようになり、ムービーを他の人にも見てもらいたいという意識が働いていると考えられる。

まあこんな感じだろうか。とりあえずやってみたがこれ(インサイト軸の「Why」)が一番難度が難易度が高い。

事実(ストーリー機能が流行った)から要素 (ショートムービー投稿が可能) を抽出して、他 ( TikTok ) に転用するといった流れだ。訓練を積んでいきたい。

抽象化とは物事の本質をつかむこと

抽象化とはある物事から本質を抜き取ることだ。本質とは「欠くことのできない最も大切な根本の性質・要素」のことだ。『メモの魔力』の言葉を使えば、他に「転用」可能な要素を抜き出すということだ。

これを日常化することで、目に入るすべてが学びになる。自分の趣味や仕事をより良くするために活かすことができるようになる。

※『メモの魔力』の中で細谷功『具体と抽象』という本が紹介されていたので、もう少し掘り下げるために読んでみようと思う。

やっぱりメモを取ろう!

実はこの本を読んだのは大学三年の終わり頃だ。この記事もはじめの方だけ書いて下書きに放置されていた。

しかし、このタイミング(新卒の11月)にもう一度読もうと思ったのは自分という人間をもう一度見直してみよう、メモで言語化力と抽象⇔具体の変換をスムーズにできるようになろうと考えたからだ。


まずは自己分析をとにかく続けて自分の軸を知ろう。
日々の気づきを抽象化して他に転用しよう。

まとめ

久しぶりに『メモの魔力』を読んだが、読んでいる最中からメモを取りたくてワクワクしてくる本だ。できればこの本はやはり就活生、出来ればまだ時間のある大学三年生(もしくはそれより前)の人にオススメしたい。

だが、いくらワクワクしても実際に動かなければ意味がない。『メモの魔力』の後半には膨大な自己分析の問が用意されている。まずはそこに向き合おうと思う。

今更感が強いかもしれませんが、興味がある方は是非読んでみてください。


コメント

タイトルとURLをコピーしました