人生で一番おいしくないお寿司を食べたときの話。

お金の話

大学時代、車中泊で東北地方を旅していた時の話。

旅行先での夜ご飯

大学3年の春休み、僕は日本海側から東北を旅行した。今回はそこで今までで一番まずい寿司を食べた話。

三月末の雪国はまだ寒く、雪もところどころに残っていた。

旅行の夜、せっかく海のある街に来たのだから、寿司を食べようと考えた。山形の酒田は江戸時代から漁港として栄えた場所だ。ここで食べる寿司はおいしいに違いない。

せっかくなら少し高い寿司を食べてみようか

このように考えた僕は、GoogleMapで寿司屋を探し、その中でも少し高めのお店を選んだ。さすが酒田、寿司屋はすぐに見つかりました。

まだ早かった…

寿司屋に到着すると店内にはかなりの客がいた。高い寿司とはいっても、一応家族連れもいるようなところを選んだのだ。僕は一人で行ったので、すぐに座ることができた。

席でメニュー表を見ると、一皿500円近くするものまであった。社会人からすれば寿司二貫に500円は大したことないのだろうか?大学生の僕としてはあり得ない値段だった。

もちろん、一皿200円しないものもある。しかし、それらはみなサラダやいなり寿司のようなもので、僕が本当に食べたかったまぐろやサーモンはみんな300円以上はするのだ。席に着いた時にオススメされて頼まれたあら汁ですでに500円ほど、それに加えて寿司を4巻も食べればあっという間に野口英世が僕の財布から去っていく。

英世が一人いなくなったあたりから、なんだかものすごく悲しくなってきた。

自分は食べたいものも財布を気にして満足に食べられないのか」と。

少しでもおなかが膨れるように一口で口に入る寿司をチビチビ食べて、次の一皿をとるのにも時間を空けている自分にイライラしててくる。せっかく食べたいネタが回ってきても、残金を気にして手を伸ばせないありさまだ。

最低限の経済力がないと人生つまらない

この時、僕は思った。最低限の経済力がないと人生は楽しめないと。周りを見ると家族連れの人も結構いる。おそらくお父さんが全員分を払うのだろう。自分がこのまま親になったら、せっかくの家族での外食もおいしく食べられない。

自分の食べたいものを、食べたい時に、食べたいだけ食べられるくらいの経済力はないと、生きていても楽しくないだろうと思う。そんな贅沢を毎日したいわけではない。たまに自分へのご褒美程度でもいい。ここぞという時にはやはりお金はないとつまらない。

今の自分ではそれすらもできない。とても悲しい話だ。悲しいというか、情けない。

この悔しい思いを忘れないために、たいしておなかも膨れていないのにファミレスでバカ食いしたような金額になったレシートを捨てないで保存しようと思う。

自分の中はお金だけでない。人情など、様々な大事なものを抱えている。ただ、世の中は結局経済力だと思う。おカネは大事だ。

少しでも自分の好きなことを出来るように、お金に対してはシビアに向き合っていきたい。

そう誓った僕は、まだ冷たさの残る海風が吹く秋田県象潟の道の駅で車の後部座席に横になった。

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