中学野球の指導者から見て、学童期にやらない方が良いと思うポジション

中学野球

この春で、ボーイズの指導者を始めて早4年が経とうとしています。まだまだ経験・勉強不足ですが、段々と色々なことがわかるようにもなってきました。

この春で小学6年生を迎えるのも四度目となります。チームの新入部員を増やすためには体験会を開催するので、この時期は多くの小学6年生を見ることになります。

そこで思ったのが、「このポジション出身の選手は投げ方に癖がある選手が多いなー」ということです。今回は自分の経験も交えながら、記事にしたいと思います。

キャッチャー出身選手は癖が強い

経験のある方ならわかるといますが、小学生の時期にキャッチャーを専門でやっている選手は、投げ方やゴロのとり方に特徴のある選手が多いです。

まず投げ方ですが、どうしても小さく投げようという意識の中でたくさんのボールを投げ続けてきた結果なのか、テークバックの小さい、いわゆる縮こまった投げ方の選手が多い印象です。

また、上から投げるように教え込まれている印象も受けます。素人目にもなんとなく硬さが見える、上体メインの投げ方の子が多いのです。


次にゴロ捕球のかたちです。キャッチャー出身の子が内野ノックを受けると、まあ足が動きません。この原因はいくつかあるでしょうが、一つは絶対的な練習量の不足です。

学童のチームでは、キャッチャーは守備練習の時、返球を受けている時間がかなり長いのではないでしょうか。内野ゴロの感覚は、一定の部分まではゴロを受けた経験に比例すると思っています。

何処で見た情報か忘れてしまいましたが、高校時代に投手だった選手が打撃を買われてプロで内野手に転向しても、守備で苦労するという話を聞いたことがあります。たしか広島の堂林選手(愛知:中京大中京出身)の名前が出ていたような。
※どなたのtweet、記事だったか忘れてしまいました。

もう一つ、キャッチャー出身選手がやってしまう特徴的な動きとは、何でもかんでも体で止めに行ってしまうということ、です。

これは足が動かないがゆえに起こってしまうことでもあると思いますが、それだけではないと思います。キャッチャーは体で止めるように指導され、体で止めれば「ナイスストップ!」と言ってもらえるポジションです。

無意識のうちに、捕るのではなく、止めることが優先になってしまっている選手が多いような気がします。

どの様に改善するか

上に書いたように、キャッチャー癖がばっちり身についてしまっている選手に対してはどのように指導するか。

まずは色々なポジションを経験させてあげることが大切だと思います。不器用な動きの原因がポジションの偏りなら、まずはそこから変えてあげることが必要だと思います。

大きなフォームで投げるなら投手や外野手、細かい脚の動きを身につけるなら内野手を経験するなど、できれば小学生、中学生でも下級生のうちにやるべきことだと言えます。

あまりに動作に特徴がありすぎる選手には個別でシャドーピッチングを見るなど、動作改善に時間をかけなければいけない場合もあります。

もちろん例外もある

もちろん、勉強されている監督さんがいれば、学童でもポジションの固定はあまりないはずです。キャッチャーだったからと言って、すべての選手の動きが悪いわけではありません。

チームではキャッチャーしかやっていなかったとしても、平日の遊びなどで他の動きをしていれば、何も問題ないことの方が多いです。

とにかく問題なのは、小学生の時期に動きがワンパターンになってしまうことです。ポジションにを固定しすぎず、多くの選手が複数のポジションを守れるようになれば、いざ試合になった時に指揮を執る指導者自身が楽になりますし、子供の動きが良くなると思います。

最後に

うちのチームは中学生ですが、一人が必ず二つ以上のポジションをまもるように工夫しています。中学生でもそれは当たり前だと思うので、なおさら年齢の低い学童野球では、是非とも柔軟な起用法と練習メニューで、より良い選手を育てて頂きたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


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