相模原市の災害ボランティアに参加してきた。ここではこれからボランティアに行く人のための情報と、現状の記録を紹介したい。
当日の流れ
受付
今回僕が参加したのは津久井地区センターだ。中野小学校の目の前の相模原市緑区区役所のある一帯が受付となっている。僕は今回、車を少し離れたところに停めた。道路わきにはスタッフの人が立っているのですぐにわかる。
受付は9:00~10:00の間。
ボランティア保険に加入している人・していない人で受け付け方法が異なる。僕は事前に保険に加入していったので、受付はスムーズだった。
※ボランティア保険はこちらから
受付が終わると、5~6人一組に割り振られて、スタッフの人が運転するレンタカーに乗り込み、それぞれの依頼先に移動する。作業現場に到着するのはだいたい10:00前だ。
現場作業
この日は川の氾濫で家の一階部分が浸水してしまった方のお手伝いだ。庭の整備と、床下の泥のかき出しが主な作業内容だった。
午前中はひたすらスコップを動かし続ける。気が付いたらお昼休みだった。何時になったら休みというのが決まっているわけでもなく、なんとなくリーダーの指示に従う。昼休みはだいたい12:00~13:00の1時間だった。10:00~15:00の活動のうち、1時間休憩があるのだから結構長い休憩に感じた。
午後も引き続き泥を土のう袋に入れて、敷地の外に出す作業だ。途中、少し疲れたが、気が付いたら終了時刻になっていた。思ったよりも短時間というのがミソなのだろう。これ以上長いと、「もう一度来るのは嫌だな」と思ってしまう。少し短いくらいの方が、リピーターを呼べる気がする。
解散
作業現場から再び車で事務所に戻ると、後は流れ解散となる。長靴を洗って、お菓子や飲み物をもらって、16:00前には自分の車に戻ることができた。
僕はこの後アルバイトだった。16:00には解散になるように予定が組まれているそうなので、夜に予定がある人でも参加できるのは嬉しいところだろう。
持ち物
持っていくべき
持ち物はホームページに乗っているが、実際に行ってみて必要だったものを紹介したい。
・長靴
これは絶対!水害なので、足元はぬかるんでいる。普通の靴だとストレスが半端ないだろう。
・ゴム手袋
これも必須。できれば手の甲までゴムの物が良いと思う。泥を触るのに躊躇してしまう装備だと、作業が進まない。
・昼飯
事務所についてしまえば、後は昼を買う時間はない。一人別行動はできないので、飲み物と合わせて昼ご飯やおやつも持って行った方が良い。
・着替え
確実に汚れる。自分の車を汚したくなければ着替えは持っていくべき。
これはいらないかも?
ホームページには書いてあるが、「これは使わないかも」と思うものもあった。
・ヘルメット
もちろんあった方が良いとは思う。だが、持っている人はほとんどいなかった。僕も帽子を持って行ったが、帽子すら使わなかった。
・スコップ
これは借りることができるから持っていく必要はない。事務所で人数分借りられるので、わざわざマイスコップを持参する必要はないだろう
僕が思う注意事項
とにかく聞け
大学生は全体の10%くらいで、後は現場仕事の香りが漂う中年男性が多かった。専門の人も結構いるので、何をしていいかわからない場合にはとにかく人に聞くのがベスト。自分で判断して動くことはここではひかえた方が良いと感じた。
家主の意見も尊重しなければいけない。何を捨てていいのか、壊していいのか。ボランティアの勝手な判断では作業は進められない。自分の家ではないことは意識しよう。
休憩はこまめに
初対面の人同士で、黙々と作業をするため、休憩をとりづらい。それも体育会系の人が多くいるのでなおさらだ。だが、健康体あってのボランティアなので、水分補給や小休憩を遠慮してはいけない。自分から積極的に休憩をとることが大事。人によっては、たばこ休憩をとっている人もいる。
まとめとざっくり感想
終わっての率直な感想は、「また来ようかな」と「人のために動くのは気持ちがいい」だ。この後のアルバイトではお金をもらえるのに、ボランティアの方がやりがいがあると感じた。
相模原市は広いので、被災の実感がない人が多いかもしれないが、ひどいところは本当にひどいのだと感じた。11月末頃まではボランティアを受け入れていると言っていた。まだまだ依頼の電話も来るらしい。元通りの生活に戻るにはかなりの時間がかかりそうだ。
本日、各地区センターで必要とするボランティア予定数は、次のとおりです。
— にこまる(相模原市社会福祉協議会) (@nikomaru_sagami) October 24, 2019
〇津久井地区センター 100名
〇相模湖地区センター 50名
〇藤野地区センター 5名
必要とする人数を超えた場合は、活動をお断りする場合もあることをご承知おきください。
藤野地区でこれだけしかボランティア募集をしていない理由がわかるだろうか?まだ自衛隊が活動している=多数の一般人が入るには危ない状況ということだ。
まだまだボランティア募集は続くだろう。無理のない範囲で行けるときには行こうと思う。
津久井地区センターでは週末には200人ほど集まるが、平日には100人ほどだそうだ。平日の参加者がもう少し増えると良いとスタッフの方が言っていた。特に平日の需要があるらしい。
今のところ、まだまだ活動は続きそうだ。
上に張り付けた、相模原市社会福祉協議会からボランティア募集の情報が出ている。前日には情報が出るので、それをみながら、余裕のある人は参加しよう。
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