【監督とは】眠れないからウチの監督の自慢話をしよう。

相模原ボーイズ

なんだか眠れないから自慢話でもしようか。

でも、自分に自慢できるところなんてない。だから今回はわがチームの監督の話だ。うちのチームのスタッフは、皆さん尊敬できる人ばかりなのだが、今日は監督のすごさを知ってもらいたい。


監督とコーチの違い

実はうちの監督は就任してからまだ1年が経っていない。リトルでの指導の経験はあったそうだが、監督というのは初めてらしい。

まだビギナーということになるのだろうが、僕はそんな監督から、「監督とはどういうものか」を日々教わっている。


「監督とコーチの違いはなにか」と聞かれると案外答えに困るのではないか。僕もなんとなくはわかるが、言葉にするのは難しい。

これには誰もが納得する答えなどは存在しないのだろうが、僕がその人を見て感じた理想の監督像を紹介しよう。

うちの監督は「選手の自主性を重んじる」と何度も言っている。ポジションも選手がやりたいと言ったところは必ず試すし、また、それを言いやすい雰囲気づくりもしている。

結局適性が合わずに元のポジションに戻る子もいるが、一度挑戦したなら納得するだろう。

そんな選手の自主性を大事にするBOSSは、コーチの自主性もものすごく大事にしてくれる。自主性というかやりがいか。


監督はメニューやオーダーの相談をしっかり指導者で話し合ってくれる。そして、こちらが一生懸命考えた意見はしっかりと聞いてくれる。

僕と監督は野球観が近いと感じているが、中にはきっと、僕の主張が監督の野球観に合わないこともあるだろう。それでも認めてくれる。

僕の意見が採用されない時にも、どこの考え方が違うのか、どこが間違っているのかをしっかり教えてくれるので、また次に意見を求められた時にも全力で考えようと思えるのだ。




監督の仕事とは「マネジメント」だ。選手・指導者が一番やりやすいようにマネジメントする。これはわかっていてもなかなかできないのではないか。

監督になって、自分の好きなようにチームを作れるのだから、自分の意見を通したいだろう。僕が今すぐ監督になったら、あんなにもコーチの意見を聞くことはできないだろう。

うちの監督はそれができているのですごいと思う。

今まで僕が選手としてお世話になってきた監督は、中学の時も高校の時も、コーチに任せるということをあまりしない監督だった。

しかし、今の監督は、時に自分を殺して、選手やほかの指導者の意見を尊重している。まさに理想の上司という感じなのだ。

ついこの前にあったこと

ついこの前、関東のボーイズリーグのチームがこぞって参加する大きな大会があった。うちのチームは、一回戦・二回戦を突破したが、三回戦で敗退した。その敗戦の日なのだが、僕は就職活動で参加できなかったのだ。


その日の夜、ファミレスで集まって、反省会をしたのだが、そこで初めて、大きな打順変更があったことを知った。


新チームになってから今まで、ずっと一番バッターで使っていた選手を三番で起用したのだ。これは今まで僕の頭には浮かばなかったことだ。だが、確かに考え方としては面白いものだった。

その子はチームで一番いいバッターだ。そんなバッターを一番に置くのか三番に置くのか、はたまた四番を打たせるのか。これは指導者の好みの問題だろう。


話はここからだ。
当日、この打順を提案したのは僕の二つ後輩にあたる学生コーチだという。その彼は主に平日のナイター練習を担当している。その彼が打順組み換えを提案したらしい。

ダブルヘッダーということもあり、今まで三番を打っていた選手を先発ピッチャーとして登板させるので、打順を下げた。そこで、三番バッターをどうするかが悩みどころだったらしい。

そこで学生コーチの提案が採用されたのだ。結果、その打順が吉と出たのか凶と出たのかは分からない。ただ、負けたという結果から、「打順変更でリズムが狂った」などという批評はあったらしい。

ちなみに、擁護するわけでもないが、個人的にその打順は全然おかしくないと思う。練習試合でも何度かそうしたことはあったし、人によってはその打順で一年間通す人もいるだろう。ただ、負けると思い切った采配での失敗は批判の格好の餌食なのだ。

負けたらそういう声が上がるのは当たり前なので、気にすることもないのだが、やはり敗戦の責任を一身に背負う監督は辛いだろう。


それでも、反省会の中で、監督は「すべて決めたのは俺だから」と言い切った。男だから当たり前か?そうかもしれないが、それをしっかりと言葉にできるのは何というか、とても格好いいと思う。

そう言ってもらえれば、その学生コーチも次の機会に自分の考えを自信をもって意見することができるだろう。そして、監督を勝たせられるように、今まで以上にチームをよく見るようになるはずだ。


僕も、自分のコーチとしての助言が裏目に出たことは何度もある。それでも監督は冗談でもそのことについて、後から何かを言うことはない。だから、次の機会にも自分が考え抜いて一番良いと思った意見を伝えることができる。

良い監督の下で成長できなかったら嘘だ

自分でいうのもなんだが、監督の下で僕は指導者として以前よりも成長した。比較的やりたいことをやらせてもらえるので、その分、平日にも一生懸命野球のことを考える。意見を求められることも増えるので、その分勉強する。そうしなければ監督に失礼だ。また、選手にも失礼だ。

もし、将来自分が監督をやることになったら、人の使い方は今の監督を参考にしたい。下の人が育つにはこういう環境が必要なのだと肌で感じている。

この環境に甘えることなく、指導者としての努力は続けていこう。そして、なんとしても監督に勝ってもらえるよう、出来ることは何でもして、サポートしよう。

この文章を打っていたら、なおさらそう思えてきた。

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