人類の課題
どうしたら、この世界が平和になるのだろう。
四六時中こんなことを思い続けるほどの強さも時間も僕にははありませんが、ふとした時に考えるんです。そこに明確な答えはありません。不正解はあっても確かな正解はないのだろうと思います。だからこそ考えることが大切なのだろうということはきれいごとでしょうか。
よく、「欲しいものを手にした経営者が、最終的に望むものは“世界平和”だ」なんて言うのを耳にします。経営者に限らず、世界中の誰に聞いても戦争は嫌だし、毎日平和に暮らしたいに決まっています。アフリカで暮らす女性も、アメリカの大富豪も、日本の農村で暮らす老人も、ロシアの小さな子供でも、誰もが平和を願ってる。それでも実際のところは有史以来、世界中で人殺しがなかった日は一日もないそうです。
どうしたら、この世界が平和になるのだろう。
僕の思う一つの答えは、みんなが自分のことを好きになることです。自分のことを好きになる。こう言うと、ナルシストなイメージを持ちますか?大事な友達が、「自分のことが好き」と言ったら、もっと謙虚に生きろと言いますか?
確かに、「自分のことが好きです」と人前でいうのは少し恥ずかしいかもしれません。ただ、言葉にはしなくても、ふとした時に、「自分のことが好きか?」と自問自答して、「胸を張ることはできないけれど、自分のことは嫌いではない。好きだ。」と思えることはとても素晴らしいことだと思います。
生きていれば色々なことがあります。泣きたくなることもあれば、明日が来なければよいのにと思うこともあります。それでも明日が来ます。その時はしんどくても、時間が経った後に自分を認めてあげることができる、言い換えると「自分を好きだと思える」こと、今の世の中でとても重要なことではないかと思います。
そして、自分を正しく認めてあげることのできない人は、残念ながら他の人を本当の意味で好きになることもできないのではないかと感じでいます。
宗教観の違いや領土問題など、国家レベルの難しい話は正直わかりません。ただ、自分の身のまわりの人を好きになる(=愛する)ということにおいては、まず「ありのままの自分を好きである」というところがスタートになるのではないでしょうか?
だからこそ、僕は野球の指導や勉強を教えるという活動を通して、これから大人になっていく中学生たちに、「自分を好き」になってもらいたい。そう思います。そして、子どもたちをはじめ、これからかかわるすべての人を「好き」になるために、今日も目いっぱい、「自分を好き」でいられるように過ごしたいと思います。
隣の人のために好きな自分でいる
隣の人を好きでいるために、昨日より今日、自分を好きになる。「隣の人のため」というのは、想像以上にしんどいこともあります。人は悪い意味で「自分を好き」だったりもします。ついつい自分を優先したくなってしまう。そんな時に、自分以外の人にも優しく、厳しくするのは生半可なことではありません。それなりの強さが必要です。
2種類の強さ
「強さ」という話が出てきましたが、僕は「強さ」には2種類あると思っています。
他の人にやさしくするために必要な強さは「tough(タフ)」です。分厚く、打たれ強いこころと、健康的な身体を育てていくことが、大切だと思います。もちろん、人によって限界はありますが。
大切なのは、その人それぞれの限界を、毎日使い切っていくこと。そしてまた休んで、自分を使い切ること。そうして、“やり切った一日”を積み重ねていくこと。これがタフになるということです。
毎日少しずつタフになるために
毎日少しずつタフになる。すなわち、自分を好きになり、周りの人を好きになる。そのためには“目的”が必要不可欠です。もっと簡単な言葉で言うと、「なりたい自分」「こんな風になっていたい未来」です。
そこがあるから、今日やるべきことが決まる。今日やることが決まって初めて、弱い自分との闘いが始まる。自分に勝てる日もあれば負けてしまう日もある。その繰り返しでタフになっていきます。
それでも、ついつい目の前の緊急なことに追われて忘れてしまう日もある。そうならないためにもまずは「なりたい自分」を言葉にし続けることが大切です。
言葉にして初めて現実が始まる。
人の一生は、その人が自分に言い聞かせてきた言葉の集大成にすぎない。
『ブレイン・プログラミング』アラン・ビーズ/バーバラ・ビーズ
自分の理想を言葉にし続け、それを実現するための毎日を懸命に生きる。そうして少しずつ「自分を好き」に、タフになっていくんです。
ただ、自分一人だと大事な大事な”目的”がぶれてしまうことがあるし、そもそも目的が見つからないという場合もある。そういう時には、紙に書き出したり、誰かと話をしたりすることが必要です。
子どもなら親や周りの大人と、学生なら社会人に思い切って連絡してみるもよし。社会人であれば、先輩やメンターと話をしてもよいでしょう。
最近ではあえて、社外の人にコーチとして人生をサポートしてもらうという選択肢も増えています。
- 人生の目的があやふやになっている人
- なんだか最短距離で走れていないと感じる人
こんな人は紙に自分の想いを書き出したり、コーチングを受けてみるのもオススメです。僕もコーチングを受けて、毎日の疾走感が上がりました。
野球・勉強の指導を通して、関わる人が少しでも自分を好きに、昨日よりタフになれるサポートをする。これが今の僕の生きる目的です。
隣の人を愛せるよう、今日も精いっぱいやっていきます。
Follow @N_coach246
コメント