中学球児に送る、「ゴミ拾いのすゝめ」

中学野球

野球をやっていると、一度は必ず言われるごみ拾い

ゴミ拾いを続けていくと、本当に勝てるようになるのだろうか?

野球はどんなスポーツか

結論、ごみ拾いをすると野球は強くなる

野球の技術が上手くなるかはわからない。ただ、チームは強くなる。


野球は他の競技に比べて、実力の劣るチームが強豪を倒す、いわゆるジャイアントキリングがおこりやすい。

その時に必要になるのが、気づきの力


相手が何を考えているか。自チームのピッチャーの様子はどうか。グラウンドの状況はどうか。

グラウンドにいる選手も、ベンチにいる指導者も瞬時に様々なことを考え、そのなかで微妙な変化に気づけなければいけない。

そうなった時に、必要なのが「気づく力」なのだ。

落ちているごみを拾うこと

気付く

ごみ拾いを始めると、いつも通っている道にどれほどのごみが落ちているか目の当たりにして驚くかもしれない。

今まで意識していなかったことに集中すると、色々なものが見えてくる。おそらく、昨日まで何のごみも落ちていなかった(ように見えた)いつもの道は、小さなごみで溢れている。


ごみ拾いを始めるということは、意識をより細かくしていく訓練なのだ。

こうして今までより多くの、そして小さなことにも意識を向けることができるようになる。

考える

道端のごみに注意が向き、そこにペットボトルやコンビニのレシートが落ちていることに気付くようになった。

ここからが本当の勝負だ。人は多くの場合、そこで見つけたごみを拾うかどうか考える

「汚い」「面倒くさい」「急いでいる」


いろいろな言い訳が頭に浮かぶ。

でも、ごみ拾いをやろうと決めた段階で、「拾った方が良い」ことはわかっている。


ここを乗り越えられるだろうか?

拾う

迷ったうえで、ごみを拾う。

見事だ。そうすると、家まで持って帰るか、どこかで見つけたごみ箱にそれを捨てることになる。

慣れてくると、いつもの道なら「あそこにごみ箱がある」ということもわかってくる。


迷わずできるか

本当に、気づく力を身につけて、野球につなげたいのなら、迷っていてはいけない。

ごみを見つけた瞬間に手がのびる。それが理想。


試合中、相手のオーバーランが大きいことに気づいたら、反射的に投げるだろう。そうでなければ強いチームには勝てない。

そういうレベルで自分を鍛えたいなら日常生活からそのスピード感を持つことだ。


気付いたことに対して、瞬時に決断。



僕たちの未来は、そうして積み上げられた一つ一つの決断のの積み重なった先にある。

今この瞬間に対して、なるべく早く、そして自分が本当に良いと思える方へ決断していく。

自分で自分を褒められるか

ゴミみ拾いを続けていくことは自分との約束をその都度守ることになる。チームでの約束事になっているのであれば、チームのきまりを守っていることになる。

そうして小さな一つでも、「約束」を守っていくと、必ず自分に自信が持てるようになる。

それが、気づく力と合わせてもう一つのメリットだ。


これは野球をやめた後にも一生ものの財産になる。

「自分はこれだけやったんだ。」

これが本当の精神力だ。


精神力は人につけてもらうものではない。

こうやって、約束を破りたくなる弱い自分に勝った数だけ、心は強くなるのだ。

ルールを決めておく

とは言っても、何でもかんでも拾っていては自分の生活に支障が出てしまうこともあるかもしれない。

そういう時にはルールを決めよう。

ちなみに僕は下に書いてあるようなマイルールを決めている。

ゴミ拾いのマイル―ル
  • ①絶対にたばこの吸い殻は拾わない
  • ②急いでいる時には目的を優先する

最後に

上にも書いたが、自分との約束を守ること。

それを繰り返すと、自分に自信が持てる。


言い換えると、少しずつでも自分のことを好きになる。

しんどい時もあるけれど、逃げずにタフになろう。




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