【指導者講習会】「中学野球、成長期の指導について」2019.12.07

野球

また今年も指導者講習会に参加してきた。今回の講師は勝又陽一先生だ。備忘録代わりにどのような内容だったのか、また自分がどう感じたのかを簡単に記事にしておく。

今回は、ざっくりと言うと、「勉強しましょう」という話だ。もう少しだけ具体的に言うと、「理解しましょう」と「偏見をなくしましょう」という話になる。

理解しましょう

わかっているつもりでも、実はわかっていない。自分の胸に手を当ててみると意外と多くあるのではないか?僕はたくさんある。

セミナーの冒頭に、「しっかり立つとはどういうことか」という問いが出された。自分はかかとの上に重心が乗っていて、安定していることだとその場では思ったが、今思い返すと安定の定義もまた難しい。

会の中で、しっかり立つということについてのお話はなかったが、このことからまずは自分の発する言葉の定義を確定させようという話があった。そして、その定義は少なくともチーム内では共通認識となっていなければいけない

しっかり立つ」と言ったときに、指導者間で理解が違うと指導がぶれるし、選手にも異なった意味で通じているかもしれないのだ。


理解しようという話で、一番多く触れられたのは子どもの身体・成長についてだ。

子どもの成長

遺伝的要因


まず第一に、身体の成長には、遺伝的要因環境要因がある。

体格(主に体の長さ)は経験からも大体わかる通り、遺伝的要因だ。高校の先生が親の身体の大きさを見るというのは科学的に正しいことになる。そして、身体が大きくなるタイミングもかなりの割合で遺伝するらしい。今の中3生で、お父さんが「中3の後期から高校1年で大きく伸びた」という話をしていた子がいる。やはりその子は、つい先日久しぶりに勉強の合間にグラウンドに来たら、かなり身長が伸び、別人のように声変わりもしていた。
※ちなみに、発育スパート期は年間で10~15㎝身長増加する。それ以降は大きく伸びることはないという

そこまで把握するのは難しいが、数か月後のチームの戦力を考えるときに、考慮しても良い点だと思う。

さらに、筋線維組成(筋肉の質)も残念ながら(?)遺伝だという。遅筋と速筋の割合は生まれた時点で決まっているというのだ。だから、全員がどれだけトレーニングをしても、同じように短距離が速くなるというわけではないのだ。


今見たように、超一流のプロ野球選手になれるかどうかは、残念ながら生まれた段階、いや、お父さんとお母さんが出あった段階で決まってしまっていると言っても過言ではないようだ。

環境要因

だが、人の成長には環境要因も大きく影響している
そこに関わるのはもちろん家庭が一番大きい。それ以外にも様々な環境が子供の成長過程に影響を及ぼしている。

野球に関して言えば、我々チームの影響はかなり大きい。我々がどのように接するかで、遺伝以外の部分は大きく変えることができると言っても過言ではないのだ。

子どもの成長に影響を及ぼすもの(家庭・地域・学校・宗教・スポーツ)を学んだセミナー。

一番大きな例として、野球選手の誕生月の話が挙げられた。

中学野球の全国大会や甲子園の出場選手の誕生月を見ると、、4-6月生まれの割合が多いのだという。そうなると好循環だ。学童の低学年では、1ー3月生まれの子どもと比べると、その体力差は大きい。試合には優先的に出場し、守るポジションは自然とセンターラインが多くなるだろう。

そうするとどんどん野球が楽しく、好きになる。「中学では強豪硬式チームに入ってみよう」と思うかもしれない。また、親も「うちの子、イケてるかも!」と「勘違い」をする。これは良い勘違いだ。

ところが、早生まれの選手は全く逆の、悪い勘違いをする。「下手だけど楽しい」となってくれればまだいいが、「もう野球はいいや」というように、中学、または高校から別のスポーツに進んでしまうのは、やはり悲しい。(その子がその道で成功してくれればそれで良いのだが。。。)


サッカーには、この生まれ月の違いによる体力差を考慮した仕組みが取り入れられているらしい。リーグとして、導入するのは難しいかもしれないが、まずはチーム内から生まれ月くらいは把握して、長期的な目線で成長を見てあげることが大切だろう。

ただ、プロ野球のタイトル獲得者の一覧を見ると、早生まれが逆転する現象が起こる。また、とくに投手のタイトル獲得者に限って言えば、軟式出身者が非常に多くなる。この辺りに中学硬式の闇を感じる。。。

このことは、『新時代の野球データ論』という本に書かれている。
確か監督はもうお読みになったとおっしゃっていたような…

ちなみに、『新時代の野球データ論』には、①早生まれ選手の伸びしろ ②身体の成長が不利な中で磨かれた心技体 ③4-6月生まれ選手の過大評価 が原因ではないかと推測が書かれている。(188~193頁)

食トレ

また、安易な食トレにも警鐘が鳴らされた。13歳あたりから呼称が急激に増えるらしいが、これには体の成長が大きくかかわっているという。そこに更に無理やり体を大きくするというのはかなり危険な行為のようだ。

これはここ数年で言われていることだが、どれだけ自分の身体を思い通りに動かせるかが大事になってくる。必要以上に大きな身体よりも、うまく動かせる身体を出に入れる方法をとりたい。


この後にはフライボール革命についてもお話があったが、また別の機会にまとめたい。

偏見をなくしましょう

上で見た、色々なことを理解するには偏見をなくすことが大切だ。しかも、比較的新しいと思われることも、もう古くなっていたりする。
個人的にはフライボール革命は一旦落ち着いているように感じるし、2010年前後にはやった白飯○○合のようななものも明らかに古い。

常に確からしい(≠正解)情報を手に入れるためには偏見を捨てなければいけない。今はいいくに作ろう鎌倉幕府ではないのだ。1185年説や、その他の年に鎌倉幕府が開かれたとする説もある。

どんどん常識は変わる。僕が高校野球を引退して、もう4.5年たつが、そこもかなり違いがあると思う。常に学ぶ姿勢を持ち続けたい。

最後に

最近、学ぶことは多くなってきたが、それをアウトプットする機会が少なくなってきた。このように、学んだ機会は自分の言葉に直して、書き留めておくようにしようと思う。

このセミナーの内容は、普段色々な話を聞いている甲斐もあってか、知っていることが多い内容だった。それをさらに分かりやすく説明していただいて、とても貴重な時間だった。

また一月にもボーイズリーグの指導者講習会に参加するので、楽しみだ。

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