なぜこの本を読もうと思ったか
もう学生生活も終わりに差し掛かったころ、チームの代表に飲みにつれていっていただいた。その時、二件目としていったお店が「イタリアンレストラン&バルGOHAN」というお店だった。
なぜそこを選んだのか、それはワタミグループの経営する店だったからだ。うちの代表はワタミのお店が好きらしい。
そんなことを話していると、一冊の本を紹介された。
『青年社長』
ワタミの社長、渡邉美樹さんについて書かれた経済小説だ。僕は人から勧められた本は、よほどカルト的なにおいのする本以外は必ず読みようにしている。
そんなわけで今回も、薦められた『青年社長』(上下巻)を読むことにした。
下積み時代
読み始めてすぐわかることだが、渡邉美樹さんは学生時代からカリスマ性を持っいたようだ。明治大学在学中から色々な活動をしていたらしい。
そんな人が外食産業で会社を興すために、資金集めで宅急便のサービスドライバーとして働く。時代もあるのかもしれないが、その労働環境はすさまじい。そこを乗り越えたというエピソードが印象的だった。
成功する人の共通点、それはすさまじい苦労をしたエピソードを持っているということだ。
美樹さんにはこれ以外にも、会社を興そうと心に決めたきっかけとして、子どもの頃の父親の会社の倒産のエピソードがある。
自分が目指そうとしていることについて、その後ろにどんなものでもいいから物語を持っている人は強い。
『青年社長』を読んでいてそう感じた。
成功する男は女性関係も成功する⁈
美樹さんの奥さんはバツイチだ。なぜなら美樹さんが一目惚れしたときにはすでに、別の人と結婚していたからだ。それでも、構わずアプローチを続けた。
その結果、思いを届けて自分の方に来てもらうのだ。よくよく考えれば、上に登っていく人は、人と話すスキルが半端ないので、異性にモテるのも不思議な話ではない。
だが、いくら何でも既婚者を落とすとは。やはりただものではないのだろう。
組織を言葉で動かす
おそらくだが、美樹さんはしゃべりがとてもうまいのだろう。それは話し方ももちろんだろうが、言葉選びが上手なのだと思う。
小説なので、本当にいった言葉なのかどうかはわからないが、日記の文章を読んでも、言葉選びに長けている人だと思う。
成功したいなら、もっと言葉を大切にしないといけない。改めてそう思った。
夢に日付けを
叶えたい夢がある。見たい景色がある。
そんな時、多くの人はそれを口にするだけだ。
それをどう行動に移すか。行動に移すには、期限を決めなければいけない。
「夢に日付けを」
夢にしっかりとして日付を付けて、行動した人の物語を読んだ。この本を読んで一番学んだことをはこれだ。夢に日付けを付けて、それを実現させるためにとにかく行動する。
僕は美樹さんの話を読んで、日記を買い、日々の記録をつけることにした。そして、夢に日付けをつける。
この本をオススメしたい人
「青年社長」というタイトル通り、青年、出来れば新卒社会人に薦めたい。
ただ、万人にオススメではない。かなりニッチではあると思う。実際、僕も尊敬する人から薦められなかったら、経済小説なんて読んでいない。
もし外食産業に興味があるなら、読んでみると面白いと思う。
僕はワタミが好きになった。もともとブラック企業の代名詞のような印象だったが、お店で迷ったら、ワタミグループのお店を選びたくなる。
二件目にワタミの店を選んだ代表の気持ちがわかった気がする。
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