【中学野球】強豪クラブチームの運営から学ぶ。山形ポニーと千葉北リトルシニアの記事より。 

中学野球

こんにちは。今回の記事では、「ベースボールクリニック10月号」に別冊付録としてついてきた「中学野球clinic」という小冊子を読んで感じたことを率直に記事にしていきます。

山形ポニーから学ぶ

部活動の限界を感じて

山形ポニーは五十嵐代表が2020年に立ち上げた新しいチームです。チームを立ち上げた理由の一つに、山形県の野球の継続率問題があったといいます。

山形県では、中学から高校に上がるときに野球をやめてしまう子が多いそうです。中学校の部活の先生が野球経験者とは限らないですし、顧問との出会いはクジに当たるような感じだと聞きました。部活動の地域移行の話も出始めてきたので、野球を真剣にやりたい子がしっかりと野球を続けられ環境を作りたいなと思ったんです。

ベースボールクリニック10月号別冊付録「中学野球clinic」13頁

部活動のあり方は今後どんどん変わっていくと感じます。地域によって差はあるようですが、塾をやっていて聞く話だと、夏なのに最終下校が17:00だったり、朝練がなかったりと、僕たちが中学生の頃とは状況が違っているようです。

先生たちも、やりたくても部活ができないような状況だそうです。それでも、部活をやりたくない先生もいますし、生徒も「そこまで頑張らなくもいいか…」という考えの子もたくさんいるはずです。

そこで大きな役割を担うのが我々クラブチームなんだろうと感じます。部活動を地域に完全に移行するには制度の面や施設の面での課題が山積みですが、地域全体で教育をするという感覚を常に持ちながら一歩ずつ進んでいきたいと思います。

今回の雑誌記事では赤坂・西武クラブという市内の中学校と軟式クラブが連合して生まれたチームも特集されていました。気になる方は調べてみてください!

関わる大人がどんな世界を見せてあげられるか

今回読んだ雑誌では、「本物」にふれる機会を多くしてあげるというお話もありました。プロ野球や社会人野球など、高校野球以外にも上のレベルの野球を見せてあげることができると、それだけ子どもたちの世界は広がると思います。

また、五十嵐代表の言葉で「野球人として生きている大人があこがれの対象になってくれればいいな、とおもってるんです。」というものがあった。これには共感しまくりでした。

指導する立場ではありますが、野球に関わっていることが「大変そう」「つらそう」と子供たちに思われてしまったらこんなに悲しいことはありません。野球というスポーツはやろうと思えば何歳まででもできるし、大人になっても楽しめるものなんだといういうことを、自分がかかわる中で伝えていきたいと思います。

僕自身も、関わる大人が楽しそうにしていることで、チームに戻ってきてくれる子が少しでも増えると良いなと思います。今は在団生が目の前の勝ちに拘る中での成長していくのをサポートしながら、相模原ボーイズというチームが20年30年先も、誰か一人に負担が偏ることなく続いていくことをもう一つの目標にしています。

千葉北リトルシニアから学ぶ

歴史あるチームだからこそ伝えられること

先ほどの山形ポニーさんとは打って変わって千葉北シニアさんは伝統あるチームです。創設は1983年と紹介されているので、40年も続いているチームです。当然OBにはプロ野球選手も多数いらっしゃいます。

そんな中で、経験豊富な須田監督のコメントが一番印象的でした。

平日に自宅で努力すれば、すぐに差が広がるし、追い付ける。皆、可能性は十分にある。だけど、やらなければ可能性は低くなってしまう。プロになった卒団生の中学時代は、おまえたちとそんなに変わらないよ。

ベースボールクリニック10月号別冊付録「中学野球clinic」19頁

監督さん自身も千葉北シニアのOBだそうです。伝統あるチームで長年指導しているからこその言葉ですね。

平日の大切さ

中学硬式野球の難しさは、平日のモチベーションをどのように維持するかというところにあると感じています。平日をどう過ごしてきたのか、土曜日の一発目で面白いようにわかります。

平日の活動時間に制限があるからこそ、そこで自分を律する“おとな度”が試されますね。仙台育英高校の須江先生が、「同世代の子たちに勝っていくには、同世代よりも高い精神年齢にならないといけない」とおっしゃっていました。平日こそ、精神年齢=おとな度を上げていく訓練の場だと捉えて、タフに成長してもらいたいです。

○○を制す者は中学野球を制す! と思う。。。 (ncoach.site)

まとめ

指導者にオススメの雑誌

毎月定期購読している、ベースボールクリニックの付録冊子からの学びをまとめた記事でした。本冊も毎回非常に勉強になるのですが、中学野球にフォーカスした付録は身近な話題が多く、共感しやすい内容でした。

僕はベースボールクリニックという雑誌を富士山マガジンというサイトから定期購読しています。興味のある野球指導者・プレイヤーの方は是非覗いてみてください。

ベースボールクリニック

・強豪校、強豪チームの練習法
・タイムリーな流行りに合ったネタ
・科学的なトレーニング方法
・細かなルールのコラム


などなど、野球指導者にとって欲しい情報が満載の雑誌です。


相模原ボーイズについて

普段は相模原ボーイズという中学硬式野球チームで指導者をしています。子どもたちも大好きな野球に懸命に打ち込んでいます。チームのホームページもぜひのぞいていってください!

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